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2020年6月 1日 (月曜日)

二郷半領用水逃樋と二郷半領不動堀樋を訪れた2020。

三郷市の史跡散策。戸ヶ崎にある煉瓦造りの建造物だ。👟

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さて、やってきたところは、埼玉県三郷市にある二郷半領用水逃樋です。県道67号葛飾吉川松伏線と下第二大場川の交点に位置します。🚗

この樋管は、明治43年(1910年)の大洪水で大破した木製樋管を、煉瓦造りで復旧したもので、弐郷半領用水路普通水利組合が、県税の補助と埼玉県の技術指導を得て、二郷半領の悪水路(現、第二大場川)に逃樋として建設されました。逃樋(にげひ)とは、余水吐のことで、主となる施設に併設され、緊急時あるいは保守点検時の通水を行うためのものです。二郷半領用水の最終的な排水先は、第二大場川なので、二郷半領用水逃樋は二郷半領用水路が増水して、通水が不可能な場合の緊急放流施設ということになります。💧

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弐郷半領用水路普通水利組合は、北葛飾郡吉川村、三輪野江村(以上、現吉川市)、彦成村、早稲田村、戸ヶ崎村、八木郷村(以上、現三郷市)の6村で構成され、北葛飾郡長が管理者であった。同水利組合は、明治時代末期から大正初年度にかけて、精力的に木造樋門を煉瓦造へと改良しました。👜

二郷半領用水逃樋の建設工事は、明治45年(1912年)1月12日に起工し、同年3月31日に竣工しています。工事担当者は、北葛飾郡技手の金子峯吉。樋管の長さは、63尺5寸(19.1m)、通水断面は、アーチ型で幅10尺(3.0m)、中央高11尺2寸(3.4m)、使用煉瓦は13万5千個の大規模な樋管です。🎀

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こういう煉瓦造の建造物は貴重だね。明治時代の遺構だ。🎩

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この下第二大場川沿いは、下第二大場川水辺のプロムナードとして整備されています。🎥

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二郷半領用水逃樋の説明板です。写真画像をClickすると2倍拡大表示します。🔍

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さて、二郷半領用水逃樋の50m程南へ移動すると、二郷半領不動堀樋があります。🎪

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二郷半領用水の悪水路:不動堀(現、第二大場川)に、逆流防止用として建設された樋管です。不動掘は、新編武蔵風土記稿の葛飾郡によれば、二郷半領27ヶ村の悪水路として、延宝2年(1674年)に開削されました。当初は江戸川に合流していましたが、排水不良が顕著だったようで、寛政4年(1792年)に排水先が古利根川(現在の中川)へと変更されています。👠

不動堀樋は明治29年(1896年)及び明治38年(1905年)に木製で伏せ替えられていますが、敷高が高すぎたようで悪水の排水に支障がありました。本施設は腐朽した木製樋管を煉瓦造りで改築したもので、懸案だった敷高を低くし、悪水の排水能力を向上させると共に、舟運の便を考慮して樋管の位置を変更しています。不動掘は肥船(農業用の肥料を積んだ舟)の運行のための重要な水路だったからです。⛵

不動掘樋は、弐郷半領悪水路普通水利組合(管理者は北葛飾郡長)が、県税の補助として埼玉県の技術指導を得て、建設されました。工事は埼玉県の直轄で行われ、大正3年(1914年)4月1日に着工し、同年5月30日に竣工しています。工事担当者は、北葛飾郡技手の金子峯吉。使用煉瓦は約12万5千個、樋管の長さは74尺8寸(22.4m)、通水断面が幅12尺(3.6m)、高さ11尺7寸(3.5m)の大規模な樋管です。アーチの径は埼玉県に現存する煉瓦樋管で最大です。✨

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二郷半領不動堀樋の説明板です。写真画像をClickすると2倍拡大表示します。🔍

明治時代や大正時代のレンガ建造物は、時を越えて今となっては、すごい建築物だな。現存しているという事なので、これからも残されて欲しいものですね。この樋管をUボートで見学ツアーなんてあるといいのにな。🎬

という事で、二郷半領用水逃樋と二郷半領不動堀樋を訪れたレポでした~。🐶

↑ 二郷半領用水逃樋の位置。🔍

↑ 二郷半領不動堀樋の位置。🔍

「史跡 二郷半領用水逃樋」(にごうはんりょうようすいにげひ) 住所:〒341-0044 埼玉県三郷市戸ヶ崎 アクセス:京成バス大場川バス停下車すぐ つくばエクスプレス八潮駅南口から徒歩約28分 📝

「史跡 二郷半領不動堀樋」(にごうはんりょうふどうぼりひ) 住所:〒341-0044 埼玉県三郷市戸ヶ崎 アクセス:京成バス大場川バス停下車すぐ つくばエクスプレス八潮駅南口から徒歩約28分 📝

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