埼玉県白岡市の寺社巡りウォーキング。
さて、JR宇都宮線に乗ってやってきたところは、新白岡駅です。駅ハイ参加の為に訪れました。今回は、2017年9月28日(木)~30日(土)開催、駅からハイキング「白岡市制施行5周年記念 白岡市の旧道と寺社を巡る」に参加です。
新白岡駅東口にて、受付を済ませました。コースマップ等を取得。
恒例の缶バッチは、E5系 新幹線でした。
今回の駅ハイコースルートです。
美しい街並みのニュータウンを出発し、旧道の途中に散在する歴史ある社寺を見学していきます。
今回は、約8.5kmのウォーキングコース。どんより曇り空だが、頑張って歩きましょう。
新白岡駅から続く通りは、ニュータウン閑静な住宅街だ。

コースポイント
箇所目は、「高岩天満神社」です。新白岡駅から11分。天満神社は、応永31年(1424年)、付近にあった泉蔵院(明治初年に廃寺)の住職寂元が、菅原道真公の画像を京都から持ってきて、同32年に高岩村の鎮守として祀ったのが始まりと伝わっています。子年と午年に御開帳が行われ、祭神が菅原道真公であることから学問の神様として信仰されています。
こちらは、浅間宮です。
こちらは、水舎(みずや)です。御参拝の前に手を洗い口を清めるところです。
石碑があり。山岡鉄太郎墨跡・高岩天満神社奉納絵馬群が市の指定文化財になっている。

力石があります。
鳥居をくぐり、参道を真っ直ぐ歩くと、拝殿があります。ここで、参拝。
拝殿の裏手にまわり、本殿を眺める。
参道の東側に、大杉神社があります。
高岩では、「あんば様」と呼ばれる大杉神社。これは江戸末期に伝染病が流行した時に病気を鎮めるために勧請した社で「ふせぎ」として行われ、祭りには神輿が地内を廻る。
ちなみに、ここでの詳細レポは、「高岩天満神社を訪れた2017。」へどうぞ。

コースポイント
箇所目は、「忠恩寺」です。高岩天満神社から10分。浄土宗に属し、鴻巣市勝願寺の末寺で高岩山覚了院と号する。
入り口にある赤い門は、山門(仁王門)です。門は、朱塗りの八脚門で、かつては、萱葺きながら二層構造を持つ堂々たるものであったものと思われるが、数度の修理を経て縮小され、現在の入母屋造りの瓦葺となったという。市指定文化財となっている。
先に本堂があります。本尊は阿弥陀如来である。
当寺は天喜2年(1054年)、渋江兼重が開基と伝えられ、始めは天台宗であった。浄土宗へ改めたのは応永19年(1412年)に示寂(死去)した僧大誉岌意の代という。

当寺の中興開基(再興すること)は太田道灌ともいわれ、とりわけ戦国武将の岩付(岩槻)太田氏から厚く信仰された。道灌の曾孫で岩付城主の太田資正は、忠恩寺の門前百姓の課役を免除する文書を与えている。その後、慶安2年(1649年)の三代将軍徳川家光以来、歴代将軍が寺領30石を寄進する朱印状を与えている。
当寺はたびたび火災にあい、山門(仁王門)以外の伽藍を焼失してしまっている。山門は境内の九品仏、十三仏や朱印状などとともに市指定文化財となっている。
山門前の道路を少し北のところに、「下馬橋跡」(げばばしあと)があります。下馬橋と言われる石橋は、参詣者はそこで馬から降りたと伝えられています。
ちなみに、ここでの詳細レポは、「忠恩寺を訪れた2017。」へどうぞ。
稲刈り稼働中。
コースポイント
箇所目は、「一里塚」です。忠恩寺から18分。この一里塚は日光御成道に設けられたもので日本橋から11番目にあたる。日光御成道は将軍が日光東照宮に参詣するための専用の道で、鎌倉街道と称される古道を整備して利用したものと思われる。
一里塚は中国で榎樹を植え銅表を立てて里数を記した堠塊の制に起源をもつ。日本では一般に徳川氏が制度化したといわれている。

慶長9年(1604年)徳川家康は秀忠に命じて、江戸日本橋を起点にして榎を植えた一里塚を築かせ、全国に普及させた。一里塚の造築は、大久保長安が総督として司どり、幕領は代官に、私領は領主に命じて行わせた。
榎を一里塚に採用したのは、榎の根が広く張って塚を固め、塚が崩れにくするためであった。しかし、榎の代りに松などを植えた地方もあった。
下野田一里塚は道の東西に一理塚が現存する。こちらは、西側の塚。道を挟んだ反対側にある東側の塚は、榎は枯死し、現在はムクノキが植えられている。
東西両側に塚の残る一里塚としては埼玉県内唯一で、県指定史跡に指定されている。道路拡張工事等で塚を壊される事が多く、ここのように道の両側に塚が残るのは珍しいとの事。
ちなみに、ここでの詳細レポは、「日光御成道・下野田一里塚を訪れた2017。」へどうぞ。
姫宮落川のちょい秋風景。
そばの白い花が広がる風景。
コースポイント
箇所目は、「正伝寺」です。一里塚から13分。曹洞宗の寺院で、大徳寺の末寺です。正伝寺の開山時期は明らかではないが、一説には戦国時代末期(500年前)の岩槻城主、太田氏房が開いたという。本尊は釈迦如来だが、開山当初は聖徳太子を本尊とし、また尼寺だったともいう。
本堂の手前には聖徳太子像を祀る「太子堂」があり、毎年4月22日に開帳される。

境内の開山堂には「開山様」が祀られている。開山様とは、婦人の下の病をよく治したという当寺4代住職の大長益善和尚のことで、和尚は亡くなるとき、後の人々が困らないよう、石碑をたて、「これを信仰すれば病は必ず治る」と言い残したという。その後、御利益を求める多くの参詣者が、白岡だけでなく遠方からも訪れるようになった。
かつては小絵馬を奉納する大勢の参拝客で賑った。
ちなみに、ここでの詳細レポは、「正伝寺を訪れた2017。」へどうぞ。

コースポイント
箇所目は、「下野田鷲宮神社」です。正伝寺から7分。鷲宮神社は大字下野田字宿赤砂利に位置し、祭神は天穂日命を祀ります。
石鳥居をくぐります。
参道を歩き、赤い鳥居をくぐります。右手には、下野田集会所がある。
参道を進むと、拝殿があります。
当社の由緒について詳細は不詳ですが、江戸時代に編さんされた『新編武蔵国風土記稿』には、「鷲明神社 大光院の持、下野田村の鎮守なり」と記されています。なお、大光院は、明治年間に廃寺になっています。
鷲明神社とは鷲宮町鷲宮神社を分社したもので、町内には上野田、岡泉、寺塚地区でも祀られています。
拝殿前の記念碑。この神社、結構、記念碑が多く建てられている。
拝殿の裏には、本殿があります。雨除けに車庫屋根が設置されている。
また、明治10年の創建とされる稲荷神社(祭神は倉稲魂命)を境内社として祀っています。
境内には、児童遊園があります。すべり台やブランコがあるよ。
境内には多くの記念碑や石塔が奉納されています。なかでも鳥居の側に建立されている天保2年(1831年)9月銘の不二道(富士講)の人々によって奉納された「女孝心」の石塔は、当時の民間信仰を知るうえで貴重な資料です。
石塔の右側面には、
「あしき事 見る事いらす
聞事も いわぬこえか
すくに孝心 三志」
と記されています。
なお、三志とは不二道(富士講)の創始者で現鳩ヶ谷市生まれの小谷三志のことです。
ちなみに、ここでの詳細レポは、「下野田鷲宮神社を訪れた2017。」へどうぞ。
コースポイント
箇所目は、「大徳寺」です。下野田鷲宮神社から4分。大徳寺の開闢の僧は徳祐といい、真言宗の寺院であったという。その後廃寺になったが、永正九年(1512年)に当地の吉田将監という人物が再建し、能山和尚を招いて開山したという。またその際には曹洞宗へ改宗された。本尊には釈迦如来を祀る。
こちらは、大日堂です。大日堂には、埼玉県内最大を誇る丈六の大日如来坐像(市指定文化財)を祀っている。
こちらは、徳見観音です。
赤い建物は、白山堂です。書道の神様、また、歯痛の神様といわれて、厚く信仰されています。
こちらは、地蔵堂です。
こちらは、鐘楼です。
山門からの参道です。
こちらは、山門です。大徳寺は金界山と号す。
山門の長押の上には、虚空蔵菩薩さまと四天王がいます。
ちなみに、ここでの詳細レポは、「大徳寺を訪れた2017。」へどうぞ。
隼人堀川にかかる大徳寺橋。立派な橋ができましたな。(平成28年2月完成)
この周辺は、現在、岡泉調節池護岸工事が行われている。
コースポイント
箇所目は、「ふれあいロード」です。大徳寺から8分。水と緑のふれあいロードという名称で、歩道が整備されています。
道沿いには、コスモスが咲いていました。
延々と続くふれあいロード。途中、ベンチも設置されています。

コースポイント
箇所目は、「味彩センター」です。ふれあいロードから6分。しらおか味彩センターは、白岡の農家と市民の相互交流をはかり、白岡市の地域農業の振興を目指すための施設です。
しらおか味彩センターには、農産物の直売所である「おおばん市場」と白岡産蕎麦が味わえる「いっとこ茶屋」があります。
白岡の特産と言えば、「梨」です。ジューシーな梨の試食がありました。
食事処である「いっとこ茶屋」に入りました。囲炉裏があって、雰囲気があります。
ちなみに、「いっとこ」とは、白岡市に伝わる民話「いっとこ団子」からとったものです。里の親孝行息子のユーモラスな寓話は、純朴で一途な地域の「こころ」をあらわしています。
本日の日替Cセットとなる、小江戸黒豚肉汁つけそば大盛を注文しました。
川越大野農場から直送された黒豚を使用した肉汁が絶品ですが、白岡産地粉を使用したお蕎麦はいい味わいです。美味しいね。
お口直しにソフトクリーム(バニラ)を頂きました。
ちなみに、ここでの詳細レポは、「しらおか味彩センター・いっとこ茶屋で、小江戸黒豚肉汁つけそばを食す2017。」へどうぞ。

コースポイント
箇所目は、「獅子博物館」です。味彩センターから22分。この玄関が入口となります。
獅子博物館の入館料は、一般540円、大学・高校生320円、中学生以下無料です。今回は、駅ハイ参加特典で、団体料金400円で入館できました。
獅子博物館は、館長の高橋裕一さんが私財を投じて設立した日本で初めての獅子舞の専門博物館です。
館長自ら日本や世界各地の獅子頭を集められました。また、各地の祭礼の写真や資料が館内に集められています。
館内は所狭しと、獅子頭だらけ。こんなに集められると、ただただすごいと感嘆する。それぞれ雰囲気があり、その違いを感じてみるのもいいかも。
世界レベルになると文化の違いもあり、見てみると面白いね。
これ、面白い。押売・しし舞・暴力などはすぐ警察へ。何故か、しし舞が含まれている。
ちなみに、ここでの詳細レポは、「獅子博物館を訪れた2017。」へどうぞ。
白岡駅前線路沿いにある、せせらぎ公園です。
ゴールとなる白岡駅に到着しました。ゴール受付はありません。新白岡駅をスタートし、白岡駅にゴールするまで、3時間26分かかりました。
【今回のウォーキングデータ】 歩行歩数:13926歩 消費カロリー:609.4kcal 消費脂肪量:87.0g 歩行距離:9.05km 歩行時間:1時間56分 平均時速:4.67km/h エクササイズ量:6.3Ex
白岡の駅ハイは、5年ぶり5回目の参加だ。馴染みのコースではあるが、今回は残暑の時期からは少し遅めなので、ウォーキング気温的には歩きやすかった。
帰りもJR宇都宮線で帰ります。
という事で、駅からハイキング「白岡市制施行5周年記念 白岡市の旧道と寺社を巡る」に参加してきたレポでした~。
ちなみに、訪問箇所詳細レポは、以下のリンク先へどうぞ。
さらに、ちなみに、過去開催、白岡市の駅ハイ参加レポは、以下のリンク先へどうぞ。
コースマップです。
JR東日本・駅からハイキング「白岡市制施行5周年記念 白岡市の旧道と寺社を巡る」 開催期間:2017年9月28日(木)~30日(土) 所要時間:約2時間30分(見学時間等を含む) 歩行距離:約8.5km
スタート:新白岡駅→①高岩天満神社→②忠恩寺→③一里塚→④正伝寺→⑤下野田鷲宮神社→⑥大徳寺→⑦ふれあいロード→⑧味彩センター→⑨獅子博物館→ゴール:白岡駅
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