千勝神社(久喜市本町)を訪れた2015。
当社は二代目古河公方足利政氏の勧請と伝える。
さて、やってきたところは、埼玉県久喜市にある千勝神社です。「ちかつじんじゃ」と読む。元々は久喜市本町1-1200に鎮座していたが、都市計画道路停車場線の新設に伴い神社境内地の大部分が県道新設用地の対象となり1999年5月、現在の地に移転となった。
参道には灯籠が並ぶ。
室町時代を開いた足利尊氏は関東を治めるため、鎌倉に関東公方を設置した。しかし、六代目関東公方足利公方成氏は、幕府と争いとなり鎌倉の関東管領と関東の支配を二分した。成氏は康正元年(1455)に下総古河を御座所としたことから古河公方と呼ばれた。
拝殿にて参拝。御祭神は天手力男命。
成氏の子政氏は、明応6年(1497)に公方を継いだが、子の高基との確執から争いとなり、ついに実権を失った。そこで政氏は永正14年(1517)に領地であった当地に館を築き隠棲した。当社は館の正面に延びる当時の馬場と思われる約200mのまっすぐな道の先に祀られた。また、館の裏鬼門の位置には、八幡神社が祀られた。
拝殿裏をまわり本殿へ。
ちなみに当社は、「近津(ちかつ)」と書く社名の社と同じく、福島県東白川郡に鎮座する奥州一宮の都都古別神社(旧称近津宮)を本宮とする。この社は南奥州から北関東にかけて中世に太田庄と呼ばれた地域(南埼玉郡の北部一帯、北埼玉郡の大部分と大里郡の一部)だけに散見する。
社名の「千勝」とは、中世「近津」の読みに、当時の戦国の世を反映して、武士達にとって縁起の良い文字を当てたものとされています。
愛宕大神があります。
江戸期は館(後の臨済宗永安山甘棠院)に隣接する真言宗薬王院光明寺が別当を務めていた。
伊勢参宮記念碑がありますね。
明治42年、字道合の愛宕神社と境内社の天神社、宇馬場の八幡神社と境内社の稲荷社と熊野神社、当社境内社の三島神社を合祀した。
狛犬を祀る。
例祭日は、元旦祭、春の大祭(6月29日)、例祭(10月19日)、大祓(12月25日)です。
久喜市内には千勝神社と名する神社が5つあります。
- 千勝神社(久喜市本町)
- 千勝社 (久喜市上早見)
- 千勝神社(久喜市吉羽)
- 千勝神社(久喜市中妻)
- 千勝神社(久喜市伊坂)
今回の神社は、久喜市本町の千勝神社です。
という事で、千勝神社を訪れたレポでした~。
ちなみに、ここを訪れたのは、ウォーキングイベントのコースルート上であった為。その参加レポは、「駅からハイキング「【久喜駅開業130周年記念】久喜の秋 ~自然と歴史散策~」に参加してきた(2015.11.21)。」へどうぞ。
「千勝神社」(ちかつじんじゃ) 〒346-0005 埼玉県久喜市本町6-693-5 JR宇都宮線・東武伊勢崎線久喜駅西口より徒歩約14分
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