大日影トンネル遊歩道を歩いた２０１３。

明治時代の鉄道遺産であるトンネルを歩いてきたよ。

さて、やってきたところは、山梨県甲州市にある大日影トンネル遊歩道です。２年半ぶり３度目の訪問だ。おっ、Ｅ２５７系特急あずさ号がトンネルからでてきたぞ。

大日影トンネルは、明治３６年（1903）から平成９年（1997）まで、９４年にわたって旅客や貨物の輸送を支えました。その後、平成１９年（2007）に大日影トンネル遊歩道として整備され一般開放されました。このトンネルは、経済産業省の近代化産業遺産に認定されていて、明治時代の鉄道遺産として残される事になりました。

ＪＲ中央本線勝沼ぶどう郷駅から線路沿いに歩いて５分程のところに、トンネル入口（菱山口）があります。大日影トンネルは全長１３６７．８ｍ。では、歴史を感じながら、トンネル内歩いてみましょう。

おぉ、暗くて冷んやり～。壁面には煤煙がこびりついている。線路の両脇は歩道が整備されている。が、男の子はやっぱり線路の真ん中をゴツゴツと歩くのだぁ～。線路の上で歩いてみたけど、バランスがとりずらく難しいね。トンネルは延々とまっすぐ続きます。

やっぱり、トンネル内線路がそのまま残されているってのが、いいね。

トンネル内は、説明パネルや休憩ベンチが設置されています。レンガ造りでレトロな感じだな。

途中、線路中央部には水路があります。約３３０ｍにわたる開渠水路は、トンネル内の湧水対策の為に設けられました。

笹子トンネルにも見られるが、内部に水路を持つトンネルは珍しいといわれるそうだ。

おっ、距離標がありました。東京駅を起点とした距離を示し、５００ｍおきに設置されている。この地点は、東京駅から１０９．５ｋｍを表す。

おっ、光が差してきた。まもなく、トンネルを抜けます。

反対側、深沢口に出てきたぞ。約１．４ｋｍのトンネルを２３分かかりました。日差しが眩しいね。

大日影トンネルを出た後、すぐにまたトンネルがあります。先を行ってみよう。

先に進むとさらにトンネルがあるが扉で閉められています。でも、小さな出入口扉がある。ちょっと入ってみよう。

トンネル内、棚がずらり。ここは、勝沼トンネルワインカーヴ（旧深沢トンネル）です。四季を通して安定した環境でしかも多量のボトルが貯蔵できるトンネルは、ワインの熟成には最適。赤レンガのままユニークなワインカーヴとして蘇り、地元ワイナリーや個人オーナーの大切なワインを保管しています。

オーナーになって、ここでマイワインを熟成してみてはいかがかな。

このワインカーヴ内は、気温１１度、湿度７０％となっている。

並行して新しいトンネルが開通し、現在はこちらに列車や貨物が通ります。

左手の建物は、ワインカーヴ驛舎。観光案内を兼ねた事務所でしょうか。駐車場があるので、車の方はここで停めてトンネル散策が可能。

大日影トンネル遊歩道は、漏水が激しくなり、2012年1月18日から補修工事で一時閉鎖されていたが、2013年4月2日に通行が再開された。町の観光資源だからね。復活して良かったです。

トンネルの説明があります。レンガ造りのトンネルは、明治の鉄道土木技術の高さを体感できる事でしょう。

大日影トンネル遊歩道の利用時間は、９時～１６時です。片道約３０分かかります。通行料無料です。

明治の鉄道遺産・大日影トンネル。トンネル内楽しく散策できたよ。涼しいので夏は嬉しい施設だろうな。という事で、大日影トンネル遊歩道訪問レポでした～。

ちなみに、過去訪問記事は以下のリンク先へどうぞ。

• 「大日影トンネル遊歩道を歩く２０１０。」．．．2010年２度目の訪問です。
• 「大日影トンネル遊歩道を歩く２００９。」．．．2009年初めて訪れました。

さらに、ちなみに、ここへはウォーキングイベントのコースルート上にあった為に訪れました。その記事は、「駅からハイキング「【勝沼ぶどう郷駅開業１００周年記念】甚六桜とぶどうの郷を歩く」に行ってきた。」へどうぞ。

「大日影トンネル遊歩道」　菱山口～深沢口間　１３６７．８ｍ　利用時間：９時～１６時　無料　片道約３０分