ヒカリモ群生域・沼サンゴ層を見に行ってみた2012。
光る藻があるんだって。どんなのだろう。では、行ってみよう。
さて、千葉県館山市にいます。多くの木々が立つ土台部分を見てみると、いくつか穴が開いています。ちょいと、そこをのぞいてみよう。
中をのぞくと洞窟のような感じ?。なんか黄色に見えるのが、お目当てにしていたあの光る藻?!。
そう、これがヒカリモです。この山系一帯に見られる洞穴にはヒカリモが繁殖し観察できます。ヒカリモは、「黄色植物門黄金色藻網」に属する単細胞性の藻類で、それぞれの個体はミクロ単位の微細な大きさで水中に浮かんでいます。個体だけなら、顕微鏡でないと見れない大きさだ。
ヒカリモ自体には発光能力はなく、気候の条件により水面に膜を張ったように多量に浮かび上がります。その様の所に外の光が当たると、細胞の奥で反射された光が細胞の色素により、美しい黄金色の輝きを見せます。その姿からヒカリモという名がつけられています。
ヒカリモは、日本各地の水のきれいな洞窟や、山陰などの池に生息する藻類です。ここ沼地区周辺には16か所の洞穴にヒカリモが生息されていることが確認されています。
ちょっと先へ歩くと、小さな小屋があります。古代珊瑚の泉です。珊瑚の地層を通して水が湧き出るようで、サンゴミネラルをたっぷりと含んだ天然水で長寿の源である。珊瑚にはカルシウムをはじめマグネシウム、カリウムなど人体に必要な微量ミネラル約40種が豊富に含まれているようだ。
さらに、奥へ歩いていきます。周りは濃い緑色の木々で覆われていて、なんか気分が良い。
こちらは、大谷津池です。う~ん、自然の中だ。
先へ進むと、千葉県の天然記念物に指定された沼サンゴ層の記念碑があります。
さすがに天然記念物なので、格子で覆って立ち入りできないようにしてあるね。
これが、サンゴ礁の化石群である沼サンゴです。約6000年前の縄文海進の時期に形成された。現在は標高20~30mくらいなのだが、当時はこのあたり海だったようですね。
来た道を戻ります。道幅は狭いが、歩道が整備されています。
海岸のイメージがある館山市だけど、こういうのどかな風景があるんだね。農村ほのぼのって感じ。右奥の小高いところには、お城が見えるぞ。
そう、館山城です。畑が広がるところから、お城が見えるなんて、すごいね。
ここまでの道は、花海街道「ヒカリモのみち」と名付けられているようだ。
光っているように見えるヒカリモを見る事ができて、なんか得した気分になったな。
ちなみに、ここを訪れたのはウォーキングイベントのコースルート上にあった為。その時の記事は「駅ハイ「城山公園梅香るハイキング」に行ってきた。」へどうぞ。
「ヒカリモ群生域・沼サンゴ層」(Hikarimo (Golden Algae Caves) ・ Numa Coral Layers) 千葉県館山市沼付近
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